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「あのワクチンも定期接種へ!」

[2025.04.02]

こんにちは🌸

春の到来とともに1日ぽかぽか陽気で、ようやく重たいコートやマフラーを脱いで

身軽に外出できるようになりました😊

春は花粉症もしかり、気候の変化、またなにかと環境の変化もあり、心身ともにバランスを崩しやすい時期なので、

食事や睡眠をしっかり摂り、1日のどこかで「ゆるむ」時間を

作ってあげましょう♩

 

さて、今年よりついに帯状疱疹ワクチンも定期接種対象になりました。

世田谷区HPでは4月1日より定期接種が始まるとの記載がされています。

定期接種期間は、令和7年4月1日~令和8年3月31日です。

過去に帯状疱疹ワクチン未接種且つ、①令和08年3月31日の時点で65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳、101歳以上の方

②60歳~64歳で身体障害者手帳1級相当の免疫機能の障害がある方が対象です。

自己負担額は、生ワクチン4000円不活化ワクチン2万円

(2回分)です。

尚、定期接種開始に伴い、従来の50歳以上の方を対象とした任意予防接種の助成

システムにも一部変更が生じるようです。

まず対象者が50歳以上の方→50~64歳の方に限定され、助成費用は、

生ワクチン4000円は変更なし、不活化ワクチンに関しては2回分で2万円→

2万2千円に増額されています。

因みに、1回目の不活化ワクチンを既に任意で接種し、令和07年定期接種対象に該当する場合、

2回目の接種は定期接種で行うようです。

尚、地域によって対応が異なることから、接種をご希望の方は、お住まい先の自治体の

HPをご確認いただければと思います。

 

ところで、よく患者さんから質問があるのですが、帯状疱疹罹患後どれほどの期間を

あけて帯状疱疹ワクチンを接種するのがベストかは、現時点では明確な答えは

ありません。

感染による抗体獲得を考慮し2~3年程空けるケースもあれば、症状が落ち着き次第接種

するケースもあるようです。

ただ、帯状疱疹再発例について調査した論文によると(Infect Dis.2017 28;4(1) )、

初発後3~11年の間での再発が多く、以降は経時的に減少を認めたという結果であり、

そこを踏まえると早めの接種が望ましいと考えられます。

再発率自体は数%と決して多くなく、一般的に皮膚・神経症状も初発時と比べ、軽度であるといわれておりますが、それでも基礎疾患を有していたり、ステロイド等の免疫抑制剤を服用している場合は重症化するリスクは高いため要注意です。

また再発時は、初発時とは異なる箇所の神経節に症状が出ることの方が多いようです。

(Dermatol Ther(Heidelb)(2024)14:569-592)

因みに、女性、基礎疾患、免疫低下、初回発症時に症状が

30日以上遷延した場合等では、再発リスクが高まるとの報告があります。

 

最後になりますが、世田谷区在住の方で不活化帯状疱疹ワクチンご希望の方は、

1回目のワクチンを遅くとも令和8年1月末までには接種する必要がありますので、お気を付けください!

ワクチンの効能に関しては2024年11月のコラム「ワクチン接種で冬支度」(ページが変わります)を参照いただければと思います♪

それでは♩

 

おうちのドクター医師 田中紗代子

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