ドクターコラム「糖尿病患者さんの血糖値に関して ~高血糖と低血糖~」を更新しました
おうちのドクター院長の黒澤秀章(くろさわひであき)です。
今回はコラム第2弾として、
糖尿病患者さんの血糖値に関して、書かせていただきます。
皆様、
血糖値はどれくらいの数値であることが理想的と言われているか、
ご存知でしょうか?
血糖値は、
高いと体に悪そうだよなぁ…??
とにかく血糖値が低ければいいのかな…??
などなど、いろんな意見・感想があるかと思います。
実は…
血糖値は高すぎても、低すぎても体に良くないのです。
血糖値が高すぎると、高血糖(>200mg/dL)となり、糖尿病の合併症が進行してしまいます。
血糖値が低すぎると、低血糖(<70mg/dL)となり、空腹感や、冷や汗、動悸の症状が出現し、放置しておくと、意識が遠のいて、倒れてしまいます。
患者さんの御年齢により多少の違いはありますが、
糖尿病患者さんの理想的な血糖値の範囲は、
空腹時の血糖値 130mg/dL未満
食後2時間の血糖値 180mg/dL未満 が理想的と言われています。
私も研修医時代に、
簡易血糖測定器で測定できないレベル(≧601mg/dL)の高血糖で、意識障害を認め、緊急入院となった患者様や、
簡易血糖測定器で測定できないレベル(<20mg/dL)の低血糖で、意識障害を認め、緊急入院となった患者様も診察させていただきました。
どちらの患者様にも言えることは、命にかかわる緊急性の非常に高い状況であった、ということです。
糖尿病患者さんの血糖値は、
その時の体調(風邪をひいた、食欲が低下した、など)や
その時の状況(ステロイドを使用するようになった、ソフトドリンクを多量に摂取するようになった、など)で
すぐに変わってしまうため、
定期的な受診をしながら、
上記のような高血糖、低血糖にならないように、
主治医と相談していくことが大変重要となります。
当院は、どの時間帯でも糖尿病専門医が診察対応致しますので、
血糖値でご心配なことがありましたら、
いつでもお気軽に医師にご相談ください。
おうちのドクター院長 黒澤秀章