漢方薬と咳・タンについて
漢方においては、咳やたんは肺の病気と考えます。また体質の強弱(実証・虚証)だけでなく、「症状の出始めか、慢性的か」という考え方に近い「肺が熱いのか冷たいのか」という意味合いも含めて考えて処方していく場合があります。
漢方薬の選び方
- 肺が寒い、たんやくしゃみがある(症状の出始め)
実証の方には小青龍湯(しょうせいりゅうとう)、虚証の方には麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)などが良いとされています。
- 肺が熱い、から咳、粘りのある痰(ひき終わり、慢性化)
実証の方には柴朴湯(さいぼくとう)、虚証ぎみの方には麦門冬湯(ばくもんどうとう)などが良いとされています。
- 非常に体力がない、咳やたんが慢性化している
補中益気湯(ほちゅうえっきとう)などの補剤をおすすめすることが多いです。
たけおクリニックではご相談の上、西洋薬・漢方薬どちらの処方でも可能な限りご対応させていただきます。
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