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栄養コラム

糖尿病とお正月料理

今年も残すところ、あとわずかとなりました。

年末、年始は非常にイベントが多い季節です。

クリスマス・忘年会・お正月・新年会とついつい食べ過ぎ、飲み過ぎてしまい体調を崩してしまう方も少なくないようです。

今回は数多いイベントの中からお正月料理(おせち料理)の食べ方や注意点について解説いたします。

おせち料理の特徴
① 炭水化物が多い
 お餅・里芋・栗きんとん・黒豆など
② 蛋白質が豊富
 ローストビーフ・鶏松風焼き・かまぼこ・鬼殻焼き・刺身・伊達巻など
③ 甘味や食塩の強い料理が多い
 おせち料理は保存食であるので、日持ちさせるために味付けが濃く、砂糖・醤油・塩・酢・みりんなどが多く使われています。
④ 野菜料理が少ない
 おせち料理は野菜を使用したメニューが極端に少ないので、お雑煮にはたっぷり野菜を使用するようにしましょう。


おせち料理の食べる順番、工夫
① 野菜料理から
 なます・たたき牛蒡・煮しめなどから
 どんな時でもいつでも野菜から先に、ゆっくりよく噛んで食べましょう。
② 甘いもの以外
 ぶりの照り焼き・数の子・昆布巻き・田作り・かまぼこなどの蛋白質食品
③ 甘いもの(ほんの少し)
 伊達巻・きんとん・黒豆など

最初に食物繊維・蛋白質食品を食べたほうが血糖値の上昇を抑えられます。
また、夕食だけはおせち料理ではなく冬期定番の鍋料理にするのもいいですね。


お餅について
 切り餅はメーカーにもよりますが、1個で約120kcal、ごはん1膳分になります。2個
食べてしまうと炭水化物過多となり、血糖値に跳ね返ってきます。入院施設があった病院で
は切り餅を2等分にして、それを3個お出ししていました。また、お餅を食べる際にはおせ
ち料理に砂糖をかなり使用していますので、あんこ餅やきな粉餅ではなく野菜の多いお雑
煮として食べることをお勧めします。

 上記のようなコツを踏まえ、血糖値の上昇を上手くコントロールしながら、美味しく、楽しくおせち料理を堪能し、健康的にお正月をお過ごしください。

 

管理栄養士 坂田章

 

 

 

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過去記事はこちらから

●2024年11月14日「糖尿病と高尿酸血症」

●2024年10月10日「糖尿病と果物」

●2024年9月3日「糖尿病とサルコペニア」

●2024年7月23日「朝食は摂った方がいいの」

●2024年6月「食品表示基準について」

●2024年3月「糖尿病と運動療法」

●2024年2月 「糖尿病と脂肪肝」

●2023年12月 「低炭水化物ダイエット 」

●2023年11月 「腸における栄養療法 」

●2023年10月 「糖尿病と健康血管」

●2023年9月 「糖尿病と血液粘度」

●2023年8月 「脱水と夏野菜」

 

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