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高血圧について

多くの方にとって、高血圧という言葉を聞くと、緊張やストレス、生活習慣などを連想されるがと思いますが、医学でいう高血圧とは、原因を問わず血圧の高い状態を示します。ここでは高血圧についてご説明していきます。

 

高血圧は症状が現れにくい

高血圧になったからといって、すぐに症状が現れるわけではありません。
脳や血管・心臓などに高血圧の影響が出るまで何年もの間、まったく症状が現れないことが多いことから、「サイレントキラー(静かな殺し屋)」と呼ばれています。

時折、高血圧の症状として、頭痛、めまい、耳鳴り、肩こり、動悸、息切れなどが現れる場合もありますが、これらの症状は高血圧の人だけに起こる症状ではありませんので、高血圧を早く発見することは大変難しいことと言えます。

 

日本人の高血圧人口は1,000万人

高血圧の人は非常にたくさんおられます。
全国で1,010万8,000人がかかっているとも言われています。(厚生労働省「平成26年患者調査の概況 」より)

平成18年国民健康・栄養調査では、高血圧の人の割合が50%を超える年代は男性で50代、女性で60代となり、70代では男女どちらも70%以上の人が高血圧になります。
このように加齢とともに高血圧の割合は増えていきますが、年齢に関係なく発症し10代で高血圧になることもあるのです。

まさに高血圧は国民病と言えます。
高血圧の患者総数(継続的な治療を受けていると推測される患者数)は約800万人で、約3200万人の方は放置されていることになります。
また、性別でみると、意外に思われるかもしれませんが、女性が男性の1.4倍に上ります。

 

高血圧の原因

高血圧の原因として非常に多くの事が言われていますが、それらの内、いくつかの要因が重なった結果として高血圧になる場合が一番多いと思います。
それぞれの要因を簡単に説明すると以下のようになります。

遺伝
両親が共に高血圧の場合、子供が高血圧になる確率は約60%程度、片方の親が高血圧の場合は、約30%程度と言われています。
実は両親とも高血圧でない場合は、子供が高血圧になる危険性は5%にとどまっています。

塩分(ナトリウム)の摂りすぎ
食塩をたくさん取ると、のどが渇いて、水を多く飲むようになります。すると、血中の水分が増え、血液の量が増えます。血の量が増えれば、血圧が上昇するという仕組みです。

加齢
血管も年を取ります。
年を取ると、血管壁が固くなり、血管そのものが細くなったり、硬くなったりします。
また血液が流れてきた時に、量に合わせて血管が柔らかく広がることができなくなります。
その結果、血管にかかる圧力が高くなり、高血圧になります。

その他の原因
運動不足、肥満、ストレス、気温(寒さ・暑さ)、過度の飲酒と喫煙などがあると言われています。

 

高血圧治療の目的

では痛くも痒くもない場合が多い高血圧を、なぜ治療しなければならないのでしょうか?
その目的は、血圧を下げることではなく、将来の心筋梗塞や脳卒中を防ぐことにあります。

高血圧によってそれらの病気の割合は、最大7倍程度増えると報告されています。

 

 

高血圧の治療

多くの場合、まず食事や運動による治療を行います。
日本高血圧学会ガイドラインに従えば、今までに大きな病気などをしていなければ、多くの場合、少なくとも1~3ヶ月は食事や運動での改善を目指すこととなっています。

高血圧治療の流れ

たけおクリニックでは、患者さんの高血圧のタイプやリスクの大きさに合わせ、一人ひとりに最適な治療法を提案しています。まるでオーダーメードの洋服のように、ぴったり合った治療をご提供します。

 

血圧の変動からみた高血圧の分類

一日の血圧の動きから、高血圧を3つのタイプに分類しています。

日中型
高血圧患者様の約半数を占め、最も頻度の高いタイプです。
昼から夜にかけての昼間の時間帯の血圧が上昇します。

早朝型
朝の血圧が高いタイプで、明け方、血圧を上昇させるホルモンが増え、血圧が上昇します。(モーニングサージ)
急激な血圧の上昇によって、脳卒中や心筋梗塞などを起こしやすいやすいと言われています。
最も厳重な血圧管理が必要とされます。

夜間型
寝ている間は血圧が下がるのが通常ですが、血圧が下がらなかったり逆に上昇したりします。

 

白衣高血圧と仮面高血圧(逆白衣高血圧)とは

白衣高血圧とは、普段は正常な血圧値なのに、診察室で医師が測定すると血圧が上昇して高血圧と診断されてしまう患者様を言います。診療室などで血圧測定のとき緊張してしまうことが原因と考えられ、通常積極的な治療の必要がない場合が多いと言われています。

逆に医療機関で血圧を測った場合は正常値なのに、家庭での血圧値が高い患者さんを仮面高血圧(逆白衣高血圧)と言います。
これは白衣高血圧とは逆に、積極的な治療を必要とします。
なかなか発見されず、適切な治療がなされない場合が見られます。

 

生活習慣病は、長年の生活習慣が基となって起こる病気です。高血圧を招く生活習慣は若い年代から始まっていますので、高血圧の危険因子を減らす健康的な生活を送るよう、心がけましょう

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