糖尿病でもおやつは食べられる
糖尿病は食事療法が必要ですが、バランスの良い食事をしていれば、食べてはいけないものはありません。
つまり、糖尿病の方でもおやつで菓子類を摂取することは可能なのです。
そこで今回は、糖尿病の方の間食や菓子類の摂り方のポイントについて解説致します。
糖尿病の方が安心して食べられるおやつには、いくつかの特徴があります。
①糖質・でんぷん質が少ないもの
糖質・でんぷん質が少なめのお菓子は、血糖の急激な上昇を避けるのに役立ちます。
②たんぱく質を多く含む食材
たんぱく質を多く含むお菓子は血糖の変動を緩やかにします。
③血糖値が上がりづらい糖質
人工甘味料を使用したお菓子は、血糖値への影響を低く抑えられます。
④野菜が入っている菓子
食物繊維が豊富な食材使ったお菓子は、食後の血糖値の上昇が緩やかになります。
4つの特徴をみたす、おすすめのおやつ
甘いおやつ
・ヨーグルト
・低糖質スイーツ
・プロテインバー
・カットフルーツ
・カカオ70%以上のチョコレートなど
しょっぱいおやつ
・チーズ
・ナッツ
・酢昆布や茎わかめ
・小魚
・あたりめ
・ゆで卵
・ベジタブルチップスなど
おすすめのおやつであっても、やはり食べすぎは禁物です。上記の甘いおやつは確かに急激に血糖値を上げませんが、糖質が含まれていますので血糖値への影響はゼロではありません。また、しょっぱいおやつは食塩で味付けしてあるものが多いので注意が必要です。
間食を摂るタイミングですが、食事と食事の間ではなく、食後の方が血糖コントロールの上では良いようです。
おやつ後は必ず運動をすることを習慣にするとよいでしょう。
おやつ前の食事は必ず野菜を摂るようにしてください。
食物繊維の働きで血糖の上昇を抑えてくれます。ただし、夕食後のおやつはあまりお勧めできません。
3食の中で夕食量は一番多いですし、食後、体を動かす時間が少ないので血糖値の高い状態で睡眠に入ることになり、脂肪の合成も進みます。
おやつも少しの工夫で血糖の値が違ってきます。是非、試してみてください。
管理栄養士 坂田章