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経口補水液とスポーツドリンクとの違いを把握しておきましょう!

[2025.09.03]

こんにちは。

 暑い日が続きますね。体調管理はいかがですか。東京消防庁の統計では、脱水症・熱中症の救急搬送患者は6月~9月で8341人となり、昨年の最多記録である7996人を超え、2年連続で過去最多を更新したそうです。水分補給・体温管理が大切ですね。

ところで皆さんは水分をなにで補給していますか。飲み物によっては注意が必要なものがあります。

見た目はスポーツドリンクと似ていますが、「経口補水液」という飲み物を見たことがあると思います。

実は消費者庁では「経口補水液」を熱中症予防のために普段の水分補給として飲むものではないとし、飲み方に注意するよう呼び掛けています。

そこで、今回は経口補水液とスポーツドリンクの違いについて解説いたします。

 

 経口補水液は脱水時に飲むもの「病気の治療」のための飲み物です

経口補水液とスポーツドリンクは、どちらも水分と電解質を補給する目的で飲まれますが、

その目的内容、成分バランス、浸透圧、そして使用される状況が大きく異なります。

経口補水液は下痢や嘔吐、大量の発汗での脱水時に利用され、病気の人のための飲み物として国の「特定用途食品」に定められています。

また、経口補水液はスポーツドリンクと比べ、ナトリウム・カリウムがおよそ3倍から4倍多く含まれています。

このため健康な人が大量に飲んだり、日常的に摂取したりすると心臓や血管に負荷がかかる恐れがあります。

 

経口補水液とスポーツドリンクの使用場面の違い

経口補水液

 ・嘔吐や下痢による脱水                  

 ・発熱時や発汗量が非常に多い場合の脱水        

 ・熱中症の初期症状や軽度~中等度の脱水      

 

 ・病気で食欲がない場合の水分・電解質補給           

 経口補水液は脱水症状や下痢による電解質バランスの崩れを改善するようつくられています。

スポーツドリンク

 ・運動中や運動後 

 ・軽い発汗時

 ・日常の水分補給

 スポーツドリンクは糖分が多いため、飲み過ぎると血糖値が急上昇する可能性があります。

糖尿病の方や血糖値が気になる方は注意してください。

 

 脱水が疑われる場合は経口補水液、運動時や軽い汗をかいた程度であればスポーツドリンクというように状況に応じて使い分けることが大切です。

 

管理栄養士 坂田章   

               

 

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